手に水泡ができてかゆい! 水泡はうつるの? その原因と対策とは?
手に水泡ができてしまって悩んでいませんか?
実は、私も数年前に手肌の水泡で悩んだ時期があります。
私は、老人福祉施設の厨房を任されているので、調理だけでなく配膳や洗い物まですべてをやらなくてはいけません。
そのため、絶えず水や洗剤、漂白剤に触れているため、一年中手荒れがひどくなかなか手荒れが治りませんでした。
特に、水泡ができるとなかなか治りませんでした。
かゆみだけでなく、水泡のがうつるのではないかと心配でした。
そこで、ここでは手荒れの中でも「水泡」ができる原因とその対策について説明していきます。
ひろ
手肌にできる「水泡」。
私が一番心配したのは「うつるのかどうか」でした。
水泡はなかなか治らない手荒れですが、きちんとお手入れすれば良くなりますよ!
Contents
手荒れで水泡ができる症状とは
手荒れで水泡ができてしまう症状には、大きくわけてふたつあります。
ひとつは「汗疱(かんぽう)」で、もぅひとつは「主婦湿疹(手湿疹)」です。
汗疱(かんぽう)
汗疱(かんぽう)とは、手足にできる「あせも」のことで、何らかの原因で汗腺がつまり、皮膚の中で炎症が起きる症状を言います。
通常、汗腺がつまることはほとんどありませんが、「手の平」と「足の裏」だけは汗腺がつまりやすいのです。
その理由は、手の平と足の裏は他の皮膚よりも角質層が厚いため、汗などの水分を大量に吸い込むことでふやけてしまうからです。
お風呂上りに手の平と足の裏がふやけた経験は、みなさんお持ちでしょう。
また、特に手の平は体の中で一番汗腺の数が多いため、特に汗が出やすい部位なのです。
私もそうですが、手汗に悩んでいる女性も多いはずです。
そして、手の平の角質層がふやけてしまうと、手の平の汗腺を塞いでしまいます。
すると、手の平の汗が汗腺から出ることができなくなり、毛穴の中に溜まってしまいます。
これが炎症を起こすことでひどいかゆみを引き起こします。
主婦湿疹
主婦湿疹は、絶えず水に触れている人に良く見られる症状で、主婦に多く見られるためこのように呼ばれています。
主婦の他にも、美容師や調理師など絶えず水に触れている職業の人に多くみられます。
また、機器メンテナンスをする人で絶えずゴム手袋を着けて作業している場合、手袋の中が蒸れて主婦湿疹になることもあります。
主婦湿疹と言われていますが、もちろん男性が主婦湿疹になることもあります。
そして、主婦湿疹で手肌に水泡ができる理由は、肌のバリア機能の低下があげられます。
私たちの手肌は通常、皮脂や汗、肌にすみつく皮膚常在菌(肌フローラ)が作りだすグリセリンや有機酸からなる「皮脂膜」で守られています。
そしてこの皮脂膜は、「乾燥から肌を守る」「水や洗剤などの外部刺激や細菌などから肌を守る」という大切な働きをしています。
そのため、本来皮脂膜があれば手肌が乾燥することは無いので主婦湿疹になることはありません。
しかし、水や洗剤に頻繁に触れたり、あるいは長時間触れ続けたりすると手肌の皮脂膜が流されてなくなってしまいます。
皮脂膜がなくなると、皮脂膜の「肌の乾燥を守る」働きが弱くなり、手肌内部の保湿因子であるセラミドやヒアルロン酸が蓄えていた水分が蒸発してしまい手肌が乾燥します。
すると、肌のバリア機能がうまく働かず、水や洗剤、細菌などが肌の中に入り込んでしまい、それらの刺激に過剰に反応してしまいます。
その結果、乾燥や湿疹、水泡などの主婦湿疹の症状があらわれます。
水泡ができやすい場所
先にも少し説明しましたが、手荒れで水泡ができやすい部位は「手の平」です。
なぜなら、手の平の角質層は手の甲の皮膚と比べて200倍くらい厚いからです。
角質層は、肌の内部に水分を蓄える働きがあります。
そして、角質層が厚いということは、それだけたくさんの水分を蓄えることができるということです。
お風呂に入ると、手の平や足の裏はふやけますが、手の甲や腕、顔などの肌がふやけた経験のある人はいないはずです。
つまり、手の平や足の裏は他の皮膚よりも角質層が厚いので、その分水や汗を吸い込んでしまうので他の皮膚よりもふやけやすいのです。
角質層がふやけてしまうと、汗が出る汗腺を塞いでしまうため、特に手の平や足の裏に水泡ができやすのです。
また、手の平は体の中で一番汗腺の数が多いので、夏場など汗をかきやすい季節に水泡ができやすくなります。
水泡はうつるのか?
皆さんが一番気になるのは、「水泡の汁が付くとうつる」のかどうか…でしょうか?
皮膚科の先生に伺いましたが、結論から言えば、うつらないということでした。
実際、私も水泡ができた時は心配していました。
右手の中指と薬指にできはじめ、かゆくてかいていたら、汁が出てきてかさぶた状になってしまいました。
そして、水泡の範囲が広がってきたので「うつるやん、これ…」って思って慌てて病院に…。
しかし、皮膚科の先生のお話では、「水泡の汁でうつることは無い」ということでした。
言い替えれば、水泡ができてしまうくらい、その周辺の肌も荒れていた…という風に考える方が正しいそうです。
ただし、例外もあります。
汗疱やあせも、湿疹のところを掻きむしって肌が傷ついたところに細菌などが入り込んだ場合、感染力のある「とびひ」になってしまいます。
「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
とびひは非常に感染力が強く、あという間に広がっていくので、汗疱や主婦湿疹との違いは分かりやすいと思います。
水泡があっという間に広がった場合、とびひの可能性がありますのですぐに医師の診察を受けてください。
水泡でかゆみがひどい時の対処法
水泡でかゆみがある場合、そのほとんどが「炎症」によるものです。
そのため、皮膚科に行くと必ずと言っていいほど「ステロイド」を処方されます。
なぜなら、ステロイドは炎症を抑える力が強いお薬だからです。
手荒れだけでなく、アトピー性皮膚炎や虫刺されなどにも処方されます。
しかし、皮膚科にはいかずに自分で治したいという人もいるでしょう。
その場合、かゆみを抑えるために、虫刺され用の塗り薬を塗る人もいると思います。
虫刺され用の塗り薬に含まれる成分は、主にかゆみの原因を抑える「抗ヒスタミン成分」とかゆみそのものをおさえる「局所麻酔成分」です。
そのため、今のかゆみを抑えるためには有効です。
しかし、一般的に虫刺され用のかゆみ止めは、かゆみを抑える時間が短いため、炎症がひどく赤くはれあがったりかゆみがひどかったりする場合には、少しお高いですが抗炎症作用のあるかゆみ止めを使った方が良いでしょう。
水泡を防ぐためにするべきこと
手荒れによる水泡を治すためには、まず、手荒れになる原因を排除することです。
なぜなら、手肌の水泡は手荒れによって引き起こされるからです。
そのため、長時間水や洗剤に触れる時には必ず手袋を着けて、手肌を守るようにしなければいけません。
しかし、手袋の中が蒸れるとかえって手の平が汗でふやけてしまい汗疱になりやすくなってしまいます。
そのような場合は、薄手の綿の手袋を付けてからゴム手袋を着けるようにして下さい。
そうすることで、多少蒸れを軽減できます。
また、中には私のようにラテックスアレルギーでゴム手袋を使うことができない人もいると思います。
その場合は、外部刺激から手肌を守ることができるハンドクリームを塗ってから水仕事をするようにして下さい。
そうすることで、かなり水泡が出来にくくなります。
水泡ができてしまったら
水泡ができてしまった場合、治す方法は「皮膚科に行く」「自分で治す」です。
症状が軽いなら、自分で何とかしようと考えても良いと思いますが、すでに水泡が広範囲に広がっている場合などは、皮膚科で診てもらうことをオススメします。
皮膚科に行く
もし今現在、手肌全体に水疱が広っているほどの重症であれば、一度皮膚科で診てもらうことをオススメします。
専門医の診察を受けることで、早く水泡を治すことができるかも知れません。
そして、皮膚科に行くと専門の先生が診察してくれるため、安心感を得ることができます。
汗疱の場合、皮膚科で処方されるお薬は炎症を抑える「ステロイド」の場合がほとんどです。
ステロイドは、炎症を抑えるためのお薬で、手荒れだけでなくアトピーの患者さんにもよく処方されるお薬です。
そして、ステロイドの強さには5段階あって、症状に合わせたものを処方されます。
もし、処方されたお薬が自分の手肌の状態に合えば、かなり早く水泡を克服することができます。
しかし、しばらくステロイドを使っても水泡が改善されない場合、注意が必要です。
なぜなら、ステロイドを長期間塗り続けると皮膚が薄くなってさらに手荒れを悪化させることがあるからです。
しばらく使っても改善されない場合、別の方法に切り替えた方が無難だと思います。
自分で治す
皮膚科に行くまででもない、あるいは皮膚科に行ったけどダメだったという人は、自分でお手入れの方法を探す必要があります。
水泡ができる原因は、長時間水に触れていることがほとんどです。
そのため、水などの外部刺激から手肌を守ってくれるハンドクリームと、「トラネキサム酸」や「グリチルレチン酸ステアリル」などの手肌の炎症を抑えることができる有効成分を含んだハンドクリームを使うことで、水疱を軽減できるかもしれません。
外部刺激から肌を守るハンドクリーム
水疱にならないために一番大切なことは、手荒れを重症化させないことです。
そのためには、ゴム手袋やポリエチレン手袋などで手肌を守ってあげることが重要です。
しかし、手袋が肌に合わない人や、仕事などで手袋が使えない人もいます。
その場合は、外部刺激から手肌を守ることができるハンドクリームを塗ってあげることが必要です。
ひろ
抗炎症作用のあるハンドクリームを使う
すでに水泡ができてしまっている場合は、その症状を抑えてやらないとなかなか回復しません。
皮膚科で処方される「ステロイド」は炎症を抑えるお薬です。
非常に強いお薬なので、医師の診察なしに使うことはできません。
また、ステロイドは長期的に使うとその分副作用も大きくなるため、使用には注意が必要です。
そこでオススメなのが、抗炎症作用がある医薬部外品でお手入れをすることです。
ステロイドほどの効果は望めませんが、安心して荒れた手肌をお手入れすることができます。
抗炎症作用がある医薬部外品の有効成分は「トラネキサム酸」と「グリチルレチン酸ステアリル」です。
そして、塗るタイミングは「就寝前」。
寝ている時間は、水や洗剤にまったく触れることがないので、手荒れを治すために一番有効な時間帯なのです。
寝る前にハンドクリームをしっかりと塗り込み、おやすみ手袋を着けて寝ると、翌朝は見違えるほど手肌が潤っていますよ!
今まで試していない人は絶対に試してみて下さいね!

私が愛用している抗炎症作用のハンドクリーム「KISOホワイトニングクリーム」はこちらで紹介しています。
毎日漂白剤を素手で触っているので指先だけは多少荒れるけど、指先以外はまったく手荒れに悩むことはありません。
もちろん、水や洗剤がしみることもなくなりました。
今では職場で一番綺麗な手になってしまいました!
まとめ
このように、水泡を治すためにするべきことは、すでに水泡が重症化しているなら一度皮膚科で診察することをオススメします。
そして、ステロイドを処方された場合、使いはじめだけでなく、ステロイドをやめるときも医師に相談するようにして下さい。
また、自分でお手入れをする場合、外部刺激をシャットアウすることと、抗炎症作用のある有効成分を含んだハンドクリームを使うことが重要です。
現在の私は、「スキンプロテクトクリーム」で手肌を保護、寝る前に「KISOホワイトニングクリーム」を塗って手荒れの集中補修をしています。
そのお陰で、今では毎日の水仕事でも染みたりすることもなく、また水泡ができることもありません。
一度荒れてしまった手肌を綺麗にするには、それなりの時間とお金と努力が必要です。
しかし、私は綺麗な手肌を取り戻すことで「綺麗な手やねー!」って毎日のように言われることで、女性としての自信もとりもどすことができました。
あなたも、綺麗な手肌を取り戻して今以上に魅力ある女性になって下さい。
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