アルコール消毒をすると確実に手が荒れます。消毒はほどほどにしよう!

手肌をアルコールで消毒すると手が荒れる!…そんな悩みを持っていませんか?

実は、アルコール消毒は手肌のためにはまったく良くありません。

その理由は、アルコール消毒は手肌の潤いを閉じ込めておく油分や汗、皮脂膜などを一瞬で取り去ってしまうからです。

つまり、ウイルスが怖くて手肌の消毒ばかりしていると、手肌はあっという間にボロボロになってしまいます。

そもそも、医療関係者以外で手が荒れてしまうほどの手肌の消毒って必要なんでしょうか?

そこで、ここではアルコールで手肌が荒れる原因と適度な手肌の消毒について説明していきます。

Left Caption

ひろ

ちなみに、私は老人福祉施設で厨房を任されていますので、毎日のように食器の消毒などでアルコールや漂白剤を触っています。

そのため、いつも手肌はボロボロでした。

アルコールは本当に手肌に良くないので、使用を控えることができる人は、少し消毒の回数を減らした方がいいと思いますよ。

アルコール消毒をすると手が荒れる理由とは?

手肌のばい菌をやっつけようと、みなさんこぞってアルコール消毒をしますが、過度にアルコール消毒をすれば必ず手が荒れます。

では、なぜアルコール消毒で手が荒れてしまうのでしょうか?

アルコール消毒で手が荒れる理由は「蒸発するのが早い(揮発性が高い)」「油分を取り除く力が強い」「皮脂膜と皮膚常在菌(肌フローラ)も取り去ってしまう」ことです。

以下、順に説明していきます。

アルコールは蒸発するのが早い(揮発性が高い)

消毒用のアルコールで手が荒れてしまう理由のひとつに、アルコールの蒸発の速さがあげられます。

実は、アルコールは水などに比べて、圧倒的に蒸発するスピードが速いのです。

消毒のために手肌にアルコールを付けると、アルコールが蒸発(揮発)するときに手肌の水分も一緒に蒸発してしまうのです。

これは、手洗いのあと、手を拭かずに置いておくと手肌に付いた水が蒸発するときに手肌の水分も一緒に蒸発してしまう現象と同じです。

しかし、アルコールは水に比べて蒸発するスピードが圧倒的に速いので、消毒用のアルコールを何度も付けていると、手肌はあっという間に水分を失ってしまい、極度の乾燥を招いてしまいます。

アルコールは油分を取り除く力が強い

アルコールは、とても油分を取り除く力が強い液体です。

どちらかといえば「油分を溶かす」といった方が正しいかも知れません。

そのため、消毒用のアルコールを何度も付けていると、手肌表面の油分が奪われてしまい手肌の水分が蒸発して乾燥してしまいます。

ところであなたは「脱脂(だっし)」という言葉を聞いたことがありますか?

例えば、車の塗装などをする時に、塗装をする面に油分が付いていると塗料を弾いてしまうため、綺麗に塗装ができません。

そのため、塗装の前には必ず油分を取り除く「脱脂」という作業を行います。

そして、「脱脂」は必ずといっていいほど「シリコンオフ」が使われます。

シリコンオフは有機溶剤で、主成分は「イソプロピルアルコール」

そう、つまりアルコールなんですね。

ちなみに、イソプロピルアルコールは医療の現場で消毒用としてエタノールと同じく使用されているアルコールの一種です。

つまり、消毒用のアルコールも油分を取り除くためにつかう「シリコンオフ」も同じアルコールなのです。

そのため、消毒用のアルコールを手肌に付けすぎると手肌の油分がなくなってしまい、極度の手肌の乾燥を招いてしまうのです。

アルコールは皮脂膜と皮膚常在菌(肌フローラ)も取り去ってしまう

先の説明でお分かりいただけると思いますが、アルコールには強力に油分を取り去ってしまう「脱脂力」があります。

そのため、過度にアルコール消毒を行うと手肌の油分はほとんどなくなってしまいます。

そして、手肌の油分がなくなるともうひとつ困ったことになります。

それは、手肌を守っている天然の保護膜である「皮脂膜」もなくなってしまうということです。

皮脂膜は、手肌から出る汗や皮脂などの油分と手肌に棲みつく皮膚常在菌(肌フローラ)が作り出す有機酸やグリセリンなどによって作られています。

また、皮膚常在菌が作りだす有機酸は、人体にとって有害な黄色ブドウ球菌などの活動を抑えてくれています。

つまり、皮脂膜は手肌を乾燥から守るだけでなく、細菌やウイルスなどと戦ってくれているのです。

しかし、アルコール消毒を行うことで手肌に付着した雑菌は消毒できるかもしれませんが、それと同時に手肌の汗や皮脂などの油分を取り去るだけでなく、手肌に棲みつく皮膚常在菌を殺菌・消毒してそのほとんどを死滅させてしまいます。

そうなると、肌本来のバリア機能がうまく機能しなくなり、本来であれば皮脂膜で防ぐことができていた細菌やウイルスにも過敏に反応してしまい、思わぬ手荒れなどの肌トラブルを引き起こしてしまいます。

つまり、過度な消毒は「百害あって一利なし!」ということです。

 肌フローラについてはこちらで超詳しく説明しているよ!

肌には消毒ではなく「細菌」の力が必要不可欠!

私たち人間は、数兆~数千兆という数の細菌とともに生きています。

一番よく知られているのが「腸内細菌(腸内フローラ)」ですね。

人間の肌に棲む皮膚常在菌(肌フローラ)が約1兆個と言われているのに対し、腸内フローラに至ってはその数なんと1000兆個以上ともいわれています。

人間の成人の細胞の数が60兆個と言われていますから、私たちは人間は、自分たちの細胞の数の16倍以上の数の細菌とともに共生していることになります。

そして近年の研究で、腸内細菌が体の免疫の9割を担っているということもわかってきました。

そのため、過度なアルコール摂取や食品添加物、糖質の取り過ぎなどによって腸内細菌のバランスが崩れると、体に様々な不調をもたらすと言われています。

つまり、体に棲みつく細菌たちとうまく共存していくことが美容と健康のために不可欠なのです。

そして、私たちの手肌も無数の細菌たちの活動によって正常に保たれているのです。

そのため、インフルエンザウイルスなどが怖くて過度に手の消毒をしていると、かえって手肌の抵抗力がなくなり、手荒れだけでなく黄色ブドウ球菌などの悪い細菌が手肌に繁殖して、体に様々な不調を起こす可能性があるのです。

腸内細菌や肌フローラは、私たちが健康に生きていくために必要不可欠なものです。

とある商品のセールスコピーから情報を得るのではなく、その業界の「権威」から正しい情報や知識を得るようにしましょう。

ちなみに、私が参考にしている腸内細菌についての情報は、腸内細菌の権威と言われる光岡知足氏、藤田紘一郎氏、竹田潔氏の著書や論文などです。

※腸内細菌の権威である光岡先生のインタビューはこちらで紹介されています。

アルコール消毒は1日に数回で充分!

これまでの説明でお分かりの通り、過度な手の消毒は「百害あって一利なし」です。

そもそも人間は、色々な細菌やウイルスに接触することで、それらと戦うすべを覚えます。

そのため、子供の頃から「無菌室」のようなところで生活していると、普通の人なら全然たいしたことのない弱い細菌にも抵抗できずに病気になってしまいます。

つまり、「綺麗すぎる環境」はかえって人間には良くないのです。

私たちが子供の頃は、平気で外で泥んこになりながら遊んだものですが、今は時代が変わったのか、何でもかんでも消毒・除菌ばかりですよね。

腸内細菌の権威である藤田紘一郎氏も、清潔すぎる環境が私たちを弱くしていると言っています。

こういった、人間を”甘やかす環境”が良くないことは、健康面だけでなく肉体にも同じことが言えます。

例えばスポーツなら、日頃から運動やトレーニングをしている人は、体がその負荷に耐えられるように進化しています(筋肉が発達している)ので、急に走っても重たいものを持ち上げても割と平気でいられます。

しかし、普段から何もしない人は、100m走っただけでも息切れして、重たいものを持った翌日にはひどい筋肉痛に見舞われます。

これは、普段から「なまけている」(失礼!)せいで、運動に対する「抵抗力(筋力)」が鍛えられていないためです。

しかし、それを少し我慢して運動を続けると、体がその刺激に耐えようと発達していきます。

つまり、人間の体が外敵やその他の刺激に負けないようにするためには、そういった刺激に普段から慣れさせて、免疫や体力を鍛えることが最も重要なのです。

適度な手洗いや手肌の消毒は必要だと思いますが、医療関係者でない私たちには過度な手洗いや消毒は必要ないと思います。

まとめ

これまでの説明で、アルコール消毒は手荒れの原因になることが理解できたと思います。

冬になるとインフルエンザが大流行するため、過度に手肌の消毒をしがちですが、消毒をし過ぎるとかえって手肌が本来持っている抵抗力が失われ、ウイルスなどに抵抗できなくなってしまいます。

私たちが暮らす日本には、ひとたび感染して命を落とすような強力なウイルスはそうはありません。

なので、過度に心配しない方が良いと思います。

といいますか、そもそも論で申し訳ないのですが、手肌の消毒に気をつかうことも大切ですが、病気にかかりたくないのであれば自分の体の抵抗力を見直す方が先決だと思います。

規則正しい生活と、適度な睡眠、バランスの取れた食事をしていれば、そんなに簡単に病気にはなりません。

それに、体の病気の原因を「手肌の消毒」だけで防ぐことなんてできないのですから。

綺麗な手肌と健康を維持するためにも、手洗いと消毒は適度に行いましょう。

Left Caption

ひろ

過度な消毒ですでに手肌が荒れてしまっている人は、何かしらの対策をしないといけないわね。

私がひどい手荒れを克服したハンドクリームはこちらで紹介していますので、今すぐひどい手荒れを何とかしたい人は覗いてみて下さいね!

手荒れ

Posted by ひろ