水仕事の人は要注意! 手肌の乾燥が「主婦湿疹(手湿疹)」を招く?!
ひび割れ、かゆみ、水泡など、何をしても良くならない手荒れに悩まされていませんか?
それは、ひょっとしたら「主婦湿疹」かも知れません。
「主婦湿疹」とは、ひどい手荒れの代名詞のようなもので、主婦の人に多く発症するためにこのように呼ばれています。
しかし最近では、育児をする新米ママさんや美容師、調理師にも多く見られる症状として、主婦湿疹に悩む人が急増しています。
そして、私もそのうちのひとりでした。
私は、老人福祉施設の厨房の仕事を任されています。
そのため、調理だけでなく洗い物や配膳まですべての作業をしなくてはいけません。
特に、食器を洗う時は漂白剤入りの洗剤で食器を洗いますので、手肌はいつもボロボロ。
8年もの間、ひどい手荒れ(主婦湿疹)に悩まされてきました。
しかし、友人に勧められたハンドクリームとの出会いが、私の手荒れの悩みから解放してくれました。
そこで、ここでは主婦湿疹の原因と、自分でできる対策について詳しく説明していきます。
ひろ
私は、水や洗剤、漂白剤に長時間触れていることで、主婦湿疹になりました。
なので、私と同じように水に触れる機会が多くて手荒れがひどくなった人は、私が使っているハンドクリームを使うことで、手荒れの悩みが軽減されるかも知れません。
私の実体験をもとに、主婦湿疹についてわかる範囲で解説しています。
もし、あなたが私と同じような症状で悩んでいるのであれば、ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
主婦湿疹(手湿疹)とは?
主婦湿疹(手湿疹)とは、水を頻繁に使う人にみられる手荒れのことで、主に主婦の方に多いためこのように呼ばれています。
もちろん、主婦湿疹と言われていますが、主婦以外にも美容師、理容師、調理師など水や洗剤に頻繁に触れる人にも多く発生します。
そして主婦湿疹は、「乾燥型」と「湿潤型」の2種類に分けることができます。
主婦湿疹「乾燥型」
主婦湿疹の乾燥型は、皮膚が乾燥してカサカサになるのが特徴で、皮膚が硬くなり、ひどくなるとひび割れやあかぎれ、パックリ割れになります。
また、場合によっては指紋が消えてしまうこともあります。
ちなみに、私の主婦湿疹は乾燥型でした。
乾燥型の特徴として、良く使う指先から症状があらわれます。
例えば、利き手の親指、人さし指、中指などは、財布から紙幣を取り出したり何か物をつかんだりする時など、何をするにも一番よく使います。
そのため、よく使う指先から症状が出始め、最終的に手のひら全体に広がっていくのが特徴です。
ひろ
事実、私の場合も、指先のあかぎれから始まり、その後パックリ割れて最終的には手の甲全体にあかぎれが広がってしまい、水につけただけですごくしみるようになってしまいました。
また、指紋もかなり薄くなってしまい、携帯電話の指紋認証が反応しないことが頻繁にありました。
主婦湿疹「湿潤型」
一方、主婦湿疹の湿潤型は、小さなブツブツや水泡ができるのが特徴で、ひどいかゆみを伴うこともあります。
指の腹や手のひらから発症するケースが多いと言われていますが、ひどくなると手の甲にも症状が出ることがあります。
私も今から数年前に出たことがあります。
かゆみがひどく、虫刺され用の薬を毎日塗ってかゆみをごまかしていました。
その当時は、あせも用のクリームを塗り続けていましたが、半年くらいは治らなかった記憶があります。
主婦湿疹の原因
主婦湿疹の原因には、大きくわけて3つあります。
それは「外部刺激」「アレルギー反応」「アトピー性皮膚炎」です。
そして、これら3つの症状が出てしまう共通の原因は、諸説ありますが一般に「肌のバリア機能の低下」と言われています。
では、肌のバリア機能が低下してしまう原因とは一体何でしょうか?
それは、「手肌の乾燥」です。
私たちの手肌は通常、皮脂や汗、肌にすみつく皮膚常在菌(肌フローラ)が作りだすグリセリンや有機酸からなる「皮脂膜」で守られています。
そして皮脂膜は、「乾燥から肌を守る」「水や洗剤などの外部刺激や細菌などから肌を守る」という大切な働きをしています。
そのため、本来、皮脂膜があれば多少水や洗剤などに触れてもひどい手荒れになることはありません。
しかし、水や洗剤に頻繁に触れたり、あるいは長時間触れ続けたりすると手肌の皮脂膜が流されてなくなってしまいます。
皮脂膜がなくなると、皮脂膜の「肌の乾燥を守る」働きが弱くなり、手肌内部の保湿因子であるセラミドやヒアルロン酸が蓄えていた水分が蒸発してしまい手肌が乾燥します。
そして、手肌の乾燥が進むと角質の隙間を埋めていた水分がなくなってしまい、角質に隙間ができてしまいます。
すると、肌のバリア機能がうまく働かず、水や洗剤、細菌などが肌の中に入り込みやすくなってしまい、それらの刺激に過剰に反応してしまいます。
その結果、乾燥や湿疹、水泡などの主婦湿疹の症状があらわれます。
また、アトピー性皮膚炎などのアレルギーのある人は、もともと肌のバリア機能がうまく働いていない場合が多いので、普通の人よりも症状が重くなることがあります。
そのため、アトピーやアレルギーがある方は、特に注意が必要です。
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手肌の水分があれば、左の図のように外部刺激に負けることはありません。しかし、右の図のように手肌の水分が減って角質に隙間ができると、外部刺激がそのまま肌のダメージとして蓄積され、最終的に「主婦湿疹」となって色々な手肌トラブルを引き起こします。 |

ひろ
私も皮膚科で診察してもらったことがあるのでわかるのですが、皮膚科医でも先生によって言うことがまちまちなので困りものです。
症状が「手荒れ」ということもあり、たいした診察もせずに「お薬出しときますね~」と簡単に片づけられてしまうこともあるくらいです。
そして、処方されるお薬も「ステロイド」のみ。
とりあえず炎症抑えてる間に治るといいねーって感じなのでしょうか?
主婦湿疹のおもな症状
主婦湿疹の主な症状としては、「ひび割れ・あかぎれ」「かゆみ」「水泡」「皮がむける」などがあります。
この中で、「水泡」「皮がむける」は段階的に起こる症状なので、実は原因は同じことが多いです。
ひび割れ あかぎれ
ひび割れやあかぎれになる一番の原因は、「手肌の乾燥」です。
真夏のひび割れた大地を見れば、水分がなくなればどうなってしまうのかがイメージしやすいですよね。
それと同じように、私たちの手肌も水分がなくなれば乾燥してひび割れてしまいます。
主婦湿疹の一番の原因は、「手肌の乾燥」だということは先に説明しました。
つまり、主婦湿疹のなかで、一番症状が出やすいのがひび割れ、あかぎれだと言えます。
実際、私が一番悩まされたのが、「指先のパックリ割れ」です。
そして、ひび割れ、あかぎれはいきなりパックリ割れたりするのではなく、最初は「手肌がカサつく」「角質が硬くなる」といった症状から始まります。
その段階で、ハンドクリームなどを塗らずに放っておくと、どんどん症状が悪化してひび割れ、あかぎれになってしまいます。
かゆみ
主婦湿疹でかゆみがでる原因は、お医者さんでも言うことがまちまちなので、ひとつの原因に絞り込むのは難しいようです。
しかし、かゆみが出る一番の原因は「手肌の乾燥」です。
一般に、手肌が乾燥することで肌のバリア機能が低下し、さまざまな外部刺激によって肌が炎症を起こすことでかゆみを発症するケースが多いようです。
そして、この「さまざまな」という表現が非常に曖昧で、お医者さんもはっきり教えてくれないこともあります。
「とりあえず、これ塗っといて」といって、抗炎症剤のステロイドや保湿用のヘパリン類似物質クリームを処方されて終わりになることもよくあるそうです。

ひろ
私の時もそうでした。
私は「ヒルドイド」を処方されました。これで様子みてーって。
とりあえず、手荒れにはこれ出しとけばいい…みたいな感じで、あまり良い気分ではなかった記憶があります。
また、主婦湿疹ではありませんが、汗疱(かんぽう)と言って、汗腺が詰まることによって毛穴の中で炎症を起こしてかゆみを発症するケースもあります。
水泡
主婦や美容師さんなど、絶えず水や洗剤に触れていると手肌の皮脂膜が洗い流されてしまい、なくなってしまいます。
すると、外部刺激に過敏に反応してしまい、特に強い刺激を受けたりすると水泡になることがあります。
また、水や洗剤の影響で角質がふやけてしまい、そのふやけた角質が毛穴を塞いでしまいます。
そして、出られなくなった汗が毛穴の中で炎症を起こしてかゆみを発症します。
これを汗疱(かんぽう)と言います。
そして、溜まった汗が水泡となって見た目にわかるように現れます。
ひどくなると、水泡の周りが赤くなって腫れたり、白っぽく濁ってきたりすることもあります。
そして、最終的に周辺の皮がむけていきます。
水泡の原因が主婦湿疹なのか、あるいは汗疱なのかは自分では判断するのは難しいので、症状がひどい場合は一度お医者さんに診てもらうことをオススメします。
しかし、病名は違いますが水泡ができる原因は「バリア機能の低下」「慢性的な外部刺激」など、ほとんど同じです。
そのため、予防法や対処法も同じであると言えます。

よこ師匠
水泡が手の平に出やすいのは、手の平の角質が他の肌の200倍くらい厚いことと、汗腺がたくさんあるからなんだ。
お風呂で手の平を足の裏がふやけるのは知ってるよね?
手の平や足の裏は角質が厚いからその分水を吸い込んでしまうので他の皮膚よりもふやけやすい。
だから、毛穴もつまりやすいんだね。
その結果、特に手の平や足の裏に水泡ができやすいんだ。
皮がむける
皮がむける場合、いきなり皮がむけてくるわけではなく、その前に水泡になっている場合がほとんどです。
水泡ができやすいのは、角質が厚く毛穴が詰まりやすい手の平なので、皮がむけやすいのも必然的に手の平や指の腹の部分になります。
手の平や指の腹の皮がむけると、その下の皮膚は非常に薄いので、熱さやその他の刺激にも非常に敏感になってしまいます。
そのため、そのまま外部刺激を受け続けるとさらに症状が悪化してしまい重症化してしまいます。
場合によっては、仕事を辞めざるを得ないこともあります。

ひろ
私自身、水泡は角質が厚い指の腹の部分に多かったです。
そして、かゆみもひどく、よく掻きむしっていました。
その後は、水泡がつぶれて乾燥し、次々に皮がめくれていきます。
主婦湿疹 まとめ
このように、主婦湿疹は手荒れの進行状況によって症状もまちまちです。
そのため、どのようにお手入れしていいのかわからず、ただなんとなくハンドクリームを塗っている人もいると思います。
しかし、主婦湿疹を放置していると、重症化してしまい辛い思いをすることもあります。
主婦湿疹を治すためにするべきことは、すでに主婦湿疹が重症化しているなら、一度、皮膚科で診察することをオススメします。
中にはステロイドの使用を拒む人もいますが、医師の指導のもと使用していれば安全に手荒れを治すことができます。
医師の指示通りきちんと治療に専念して下さい。
また、自分でお手入れをする場合、ここまでの説明を読んで、自分の手肌の症状がどの段階なのかを理解して、適切な商品でお手入れをするようにして下さい。
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